6/8 appengine ja night #33 に行ってきた #gcpja
後でブログ書こうと思って、土日にも書くのを忘れていた(汗)のですが、珍しく早起きして思い出したので、今更ブログを書いています。。
というわけで、掲題の通り、6/8 に appengine ja night #33 に行ってきました。
ご存知、GAE こと Google App Engine のユーザ向けイベントですね。
さて、今年はよく GAE の話題を見聞きするように思います。
今回も発表されていたメルカリアッテで採用されたという件と、GCP の年内東京リージョン開設が発表されたことがインパクトが大きかったですかね。
今回の発表資料(の一部)は Connpass の資料一覧ページ に上がっておりますので、そちらをご覧ください。
印象に残ったこと
「メルカリ アッテ」の発表
事前に 4/23 Go Conference の発表資料を見ていたこともあり、個人的に一番注目度が高い発表でした。
正確な月次コストについての言明は避けられましたが、DAU 100万あたり 200万円と、かなり具体的な数字が述べられました。
コスト試算するにあたって参考になりそうです。
また、GAE の費用内訳の紹介もありました。(詳しくは資料をご覧ください)
Standard Environment が強い
Standard Environment と Flexible Environment については公式の Google App Engine ドキュメントをご覧ください。
今回のイベントでは、Standard Environment 対応言語の中でも、Go 言語推しの方々が目立ったと思います。メルカリアッテさんも Go。
「メルカリ アッテ」の発表でも述べられていたように、急激なトラフィック変動にもロスなくシームレスにスケールできるのは、Standard Environment + Go言語の力によるところがあるようです。
逆に言うと、Flexible Environment だとインスタンスの起動が遅い(下の参考記事によれば分単位)ので、そこまで瞬間的にスケールはできないのだろうと思われます。
例えば、3月に GAE 対応が発表された Ruby や Node.js は Flexible Environment なので、これらの言語での GAE 利用を検討する場合、この点は念頭に置いておいた方がよさそうです。
この辺り、最近下の記事を読んで、参考になりました。
LT: a2cさん「GAEレスポンスの1桁ms化」
今の GAE は海外にしか拠点がなく、RTT が 300ms 以上はかかるので、それを短縮しましょうという話。
このトークでは CDN の Fastly を使って高速化した事例が紹介されました。
メモ:
- Fastly について:
- XHR のプリフライトリクエストをスキップできる
- 全てのログを即時に取得可能
- CDN なのに演算できる
- パージなど API の使い勝手がよさそう
- 価格についてはボリュームディスカウントが効く。詳しくは Fastly の営業さんに聞いて下さい、と。
その他
他にも色々おもしろい話があったので、興味があれば Togetter など見てみるとよいかもです。
所感
運用のないインフラは、インフラの理想だと思います。
GAE は、特有の制約も色々とあるようですが、レイテンシ要求の厳しくない、RDB を使わなくていいサービスであれば、有力な候補になりそうです。
なんとなく、今後スタートアップなどでの採用も増えそうだなと思いました。