MECEな木構造による分類方法の提供は要求定義を間違えているのではないか
一昨日ふと思ってSNSに何件か短文を投稿したのですが、今後この件について再考したり、何か作ったりすることもあるかもしれないなと思ったので、記録がてらにこちらにも投稿しておきます。
タイトルについて
ケース・バイ・ケースで、それで十分ということも、もちろんあると思います。 …と、一応補足しておきます。
思ったこと
分類作業は木構造になりがち。そもそもシステム的に木構造しかサポートされてないこともよくあるけど、それってデータの分類が完全にMECEでないといけなくて、人間に完全にMECEな分類を作ることを要求するので破綻する。理想は、例えば循環構造や重複を許した緩い木構造的なものだと思ってる。
— きいあむ / IKEDA K. (@key_amb) 2017年3月1日
階層的な分類が発生するのは、群を全体として把握したい時だろう、たぶん。人のチャンクは7か8程度だから、要素が多いときパッと把握できない。階層化されていれば、あるノードの子要素のみに着目できる。
— きいあむ / IKEDA K. (@key_amb) 2017年3月1日
この仮定だと、「近しい要素がたくさんある」領域では階層は深くなる。
それってすごく恣意的で、人が人の都合でやるだけだから、分類がMECEかどうかって関係なくて、だからMECEを前提にした木構造による分類機能は要求を満足できてないことが多いんじゃないかなぁ、と思った。https://t.co/lE44BV6dwH
— きいあむ / IKEDA K. (@key_amb) 2017年3月1日
補足
分類作業しんどい。
これに尽きます。
適切な分類を考えるのも面倒だし、要素が増えた時に再分類するのも面倒。
で、データノードが属するカテゴリが1つに制約されているケースだと、あるデータノードを探すときに分類された位置を正しく覚えてないといけない。
検索機能があれば救われることもありますが。(検索機能がゴミだと救えない。)
まとめると、ユーザに与える負担が大きすぎるんじゃないか、と思うのです。
もっといい感じのソリューションあるんじゃないかなぁと思う次第です。
雑ですが。
じゃあどういう分類がいいの?
マシなやり方の候補として、既に世にある例で思いつくものをいくつか挙げてみます:
ラベル方式については、融通の効かないプリミティブな木構造よりは、マシかなぁと思いますが、ラベルが増えた時の解決策が木構造による階層化というのは、なんか少し残念な気がしないでもないです。
結局、適切な階層化について人が悩む必要がある、という点において。
じゃあ、自動分類でいいの? というと、上のツイートに書いたように、分類作業を人が人のために行う場合なら、まあ、人がやるのが自然で理に適っているような気もしないでもないです。
データの性質なりなんなりで自動分類が可能なら、機械化もアリかもですね。
Googleフォトの分類はあまり活用していないので、なんとも評価できませんが。
結びに
「そこまで言うなら自分で作ったら?」と思う人もいそうです。
…はい。すいません。
まだ、要求も要件もふわふわしている感じですね。
手始めとしては、特定のケースについて考えてみるのがいいかもしれません。
例えば、Wikiをいい感じに整理するとか。
機会(と時間)があれば、よりよい仕組みについて考えてみたいと思っています。